言霊の幸わう国

4月の巻

1 グレイス・ペイリー 村上春樹訳
        最後の瞬間のすごく大きな変化・文春文庫
2 パム・ヒューストン 鷺沢萠
        愛しのろくでなし・講談社 ※
3 小川洋子/クラフト・エヴィング商會
        注文の多い注文書・筑摩書房
4 平野啓一郎 あなたが、いなかった、あなた・新潮文庫 ※


 えー、またこれだけしか読んでないの、と思う数。
 いやいや、どれもじっくり向き合って読みました。
 目標100冊は目標とし、こだわるのは量より質です。
 今月読み返したパム・ヒューストンの『愛しのろくでなし』と平野啓一郎の『あなたが、いなかった、あなた』は、いずれも手に取るのは2度目でした。
 前回はとりあえず読み終えただけ、と言ってもいい程度しか付き合えなかったのですが、ようやく作品と仲良くなれた気がします。

 特に『あなたが、いなかった、あなた』のほうは、初読は房総半島を鉄旅しているときでしたが、どこで何を読むか、それはとても大切なことなのだと今回実感しました。
 中に収められている「フェカンにて」は、主人公の作家がフランスのフェカンという街を旅する話です。
 それを、女ひとりでリュックを背負って旅をしている途中に(しかもローカル鉄旅で)読んでも、残念ながらフィットするわけもなく。
 こういう作品は、日常に根をはった状況で読むからこそ、描かれる情景が溢れ出るのだと思いました。

 わたしの読書歴もなかなかなものだと思いますが、ここでまた読書の方法について学ぶとは。
 読書って、ほんとうに奥が深いです。
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by fastfoward.koga | 2014-05-11 20:27 | 本の虫 | Comments(0)