言霊の幸わう国

リボンをかけて

 昨日、郵便でY嬢からの誕生日プレゼントが届いた。
 中身はなんだろう? とわくわくしながら宛名の書かれた紙袋を開けた。
 中には、オレンジのリボンのついた箱が入っていた。
 箱にかけられたリボンの蝶々結びをほどいたとき、シュルっという音で忘れていたことを思い出した。

 ある人に誕生日プレゼントを贈ったときのこと。
 その人とは誕生日を一緒に過ごせないことが早くからわかっていたので、わたしはせめてプレゼントぐらいは、とひと月以上前からなにを贈ろうか頭を悩ませていた。
 ただでさえ、贈り物は悩むものだ。
 贈る人に似合うもので、あげたいと思うもので、ちょっと驚かせられるもの。
 欲張って考えれば考えるほど、ものは決まらない。
 結局はまあまあ自分では満足できるものが買えたのだけれど、その後わたしはまた悩んでしまった。

 受取人であるその人はうちに帰るのが遅いので、宅配などで受取りのに困らないようにと郵便屋さんに運んでもらえる形と大きさの包装をした方がいいと、後で思いついたのだ。
 自分の部屋で、ああでもないこうでもないと包み紙や入れ方を工夫して、なんとかポストに入る大きさに調整して、ほどよい大きさになったら今度は玄関を出て自宅のポストに入れてみて、実際に試してみたりもした。

 だから、ちゃんと誕生日当日に届くように投函したプレゼントがその人に届いて電話をもらったときは、すごくすごくうれしかった。

 誕生日やいろんなお祝いで、誰かに贈り物をする機会は結構ある。
 でも最近のラッピングは、リボンをくるりと丸めてシールで貼り付けるタイプのものが多い。
 そんなことに疑問すら感じていなかったけれど、久々にクロスにかけられたリボンをほどいて、贈り物を開けるワクワク感を思い出した。

 今度からは、中身だけでなく外見にもこだわろう。
 リボンをほどくあのわくわくだって、贈る相手に楽しんでもらいたい。
 やっぱりプレゼントはこうでなくっちゃ。
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by fastfoward.koga | 2005-07-08 00:30 | 一日一言