言霊の幸わう国

6月の巻

1  宮本輝   オレンジの壷(上)
2  石田衣良  ブルータワー
3  宮本輝   オレンジの壷(下)
4  島村洋子  愛したりない ※
5  石田衣良  池袋ウエストゲートパーク ※ 
6  金城一紀  レヴォリューション№3 ※
7  金城一紀  FLY,DADDY,FLY


 6月末締めきりの通信教育を終わらせるために、先月もあまり本を読めませんでした。
 でも、5月から読み出した宮本輝にはまり始めました。

 わたしはなににおいても「答え」を求めます。
 だから、謎がすきです。
 本を読んでいても同じように、謎を手元にたぐり寄せ答えを探して読み進めます。
 そんな考えで今までたくさんの本を手にしてきましたが、宮本輝の「オレンジの壷」を読んでそんな自分の本の読み方を改めなくてはと思いました。

 この本は、ある女性が遺言として受け取った祖父の日記を読み、そこに書かれていた出来事の行く末を探し求める姿が描かれています。
 謎ずきのわたしは、その行く末を追い求めていました。
 それなのに小説は思いも寄らぬ形で終わっていて、正直拍子抜けでした。

 でも、読後のすっきりしたきもちに自分でも驚きました。
 世界にはいろんな謎があって、でもすべての謎が解けるわけではありません。
 いくら謎に気がかかると言っても、わたしもそのすべてに頭を悩ますわけには行かず、だとしたらなんらかの形で納得をしていかなければならないとしたら。
 そんなあえて考えずにきた問題が、オレンジの壷には描かれていました。

 新しい世界を見たような気がしました。
 すっかり宮本輝の世界のとりこです。
 今年は、どっぷりはまってみようと思います。
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by fastfoward.koga | 2005-07-08 18:47 | 本の虫