言霊の幸わう国

開いた掌

 部屋にいると、どうしても定位置ができてしまうものだけれど、最近休みの日にはそれをあえて崩すようにしている。
 昨日もいつもなら座りもしない窓のそばに寝転がり、買ってきた本を読んでいた。
 昼過ぎから降り出した雨も少し弱まり、風が吹いてカーテンをふわりと揺らしたその端をつかまえ、網戸越しに空を眺める。
 片方の手を本の間に挟んだまま、薄灰色の雲の模様を視線でなぞった。

 そこでふと、いつかの夜に見ていたスーパームーンを思い出す。
 そして、すきな人のことも思い出す。
 わたしの人生はこんな記憶でできあがっているのだなあと考え、そういう記憶が積み重なってきていることの歓びと、一方で記憶だけで留まる歓びというものへの寂しさを募らせた。

 いかんいかん。ひと月は仕事に集中しようと決めたのだ。
 少しだけ、離れよう。
 握りしめた執着を、1本1本指を開いて解き放つために。
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by fastfoward.koga | 2014-08-25 22:32 | 一日一言 | Comments(2)
Commented by ふじこ at 2014-08-27 06:17 x
いい加減でいいのだよきっと。
誰に宣言したわけでもないのであれば。

コガちゃんに教えてもらっていったオーラソーマ。
最近読み返したよ。うん、また生きる力が沸いてきた。
自分のことを知るのはやっぱり楽しいし、好きなこと。
大庭さんがちらっと教えてくれた誕生日の色、オーラソーマで選んだ色を身につけるようにしてもうすぐ3年かなぁ。あのときに具体的に言われたことが忠実にその通りに動いていっている自分の人生に驚くよ。
出会わせてくれてありがとう。
Commented by fastfoward.koga at 2014-08-28 21:59
ふじこさん、こんばんは。
こちらこそ、いつもありがとね。