言霊の幸わう国

カギっ子

 小さいときから、わたしはカギっ子だった。
 ハハは近所だけれどずっと仕事をしていたので、小学生のころからうちには自分でカギを開けて入っていた。
 それをさみしいと思ったことはあったけれど、思っていたのはほんの一時期だけだった。

 両親が出かけてうちにひとりになると、ほっとする。
 わずらわしいことを言う親ではないけれど、そう思ってしまう。
 不思議なことに、ひとりで部屋にいることとひとりでうちにいることは自分の中では違っていて、わたしはうちにひとり、という状況がすきなのだ。
 骨の髄まで、カギっ子。

 そんなことも関係しているのか、すきな人ともあまりべったりしたつき合い方はしたくないなと思っている。
 かまってほしいようなかまわれたくないような。
 そういう点ではワガママかもしれない。
 いったいどっちやねん、という感じ。

 でも最近は、そういう自分を反省している。
 先日書いた記事同様、周囲の人に自分のペースを乱されると過敏になっていることはよくないと思ったのだ。
 誰かと同じ空間で同じ時間を過ごすには、すきという感情と同じくらい相手を許す感情も必要なのかな、なんて。

 そう考えるだけでなくほんとうにできるものなのか、早く試してみたい。
 心のカギっ子も、もういいかな。
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by fastfoward.koga | 2005-07-18 01:13 | 一日一言