言霊の幸わう国

余波

思わぬところで、すきだった人の話題が出てひとり時間が止まったかと思った。
話している人はわたしが失恋したことは知っているけれど、まさかその相手が話題にしている人だとは知る由もない。
話を聞いているわたしは、顔が引きつっていないか、不自然なことをしていないか。そんなことを頭の片隅で考えていた。

心の中はまだざわついている。
当たり前だ。この間まですきだった人のことだ。
しかも、わたしには見せたことのない一面。
ざわついたって仕方ないよ、と胸に手を当てきもちを宥める。
毛並みのよいわんこの背中をなでるように、ほら、何度も何度も仕方ないとつぶやけ。
きもちは静かに落ち着いてゆくから。

[PR]
by fastfoward.koga | 2015-01-06 21:49 | 一日一言