言霊の幸わう国

唯一無二

 今発売されているBRUTUSは、「夢の値段」という特集。
 くるりの岸田くんが載っていると知って、コンビニでぺらぺらと立ち読みし、その中の「あなたの夢、教えてください。」というページに惹かれて買って帰ってきた。
 夕飯を作りながら、「夢」について思考する。

 わたしの夢ってなんなんだろう。

 スポーツ選手やアーティストが語る夢に対してはなんにも思わないのに、自分の夢となるととたんに別物に取って代わられる。
 うさんくさいとまでは言わないけれど、どこか現実味がない。
 わたしのこれまでの人生には夢よりも目標のほうが身近で常にそばにあって、夢はすぐに叶うようなものであってはいけないし、叶えるまでにそれ相当の困難を乗り越えなくてはいけないものなのだと思ってきた。
 おかしな話だとはわかっていながらも、そんな頑なな思いが夢というものハードルを上げ、具体的な夢などないのに叶うものではないと自分に思い込ましている。

 と書いていて、気づいた。
 わたしは、小さいころからずっと、自分にしかできないことってなんだろうと考えてきた。
 それはなんとも抽象的だけれど、小さいものでも大きいものでも、これは自分にしかできないことだと思えることがしたいという思いを抱いていた。
 わたしは、自分がすること、感じること、考えること、思うこと、発すること、自分の存在、そういうものが自分だからこそできる、なりうるのだと感じられることに幸せを感じる。
 そのときの感情が寂しさであっても、切なさであったも、そう感じて今立っているのはこのわたしだと思えたら、体の中からふつふつ力が湧いてくる。
 最近はずっとないものねだりをしていたけれど、その強さをまた蘇らせたかったのだ。

 自分にしかできないこと、それが具体的に方法として語ることができるなら、夢はもっとわかりやすいものになるのだろう。
 でも方法のために、生きているのではない。
 語るような夢でなくても、自分にしかできないことをやれる自分なら、わたしは迷わずわたしという人間で生きられる気がする。

 これから、「あなたの夢はなんですか?」と尋ねられたなら、こう答えよう。
 わたしにしかできないことを積み重ねてゆくことです、と。
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by fastfoward.koga | 2015-01-14 22:39 | 一日一言