言霊の幸わう国

回帰

 阪神大震災から、今日で20年。
 関西では1日いろんなTV局で、震災に関する特別番組が放送されていた。
 あちこちチャンネルを替えながら見ていたら、覚えているつもりで忘れていたことがたくさんあった。
 風化させないように、そんな言葉をよく耳にしていたけれど、時間はやはり人の記憶をあいまいにさせてしまうのだと思い知った。

 20年前、わたしは大学生だった。
 当時は片道2時間かけて自宅のある京都から、大学のある神戸まで通っていた。
 その生活は、大地震が発生してからの1年間もつづき、通学する電車の窓からがれきの山を、更地になる町を、新しく建物が建つ様子を眺め過ごした。
 
 神戸の街は生まれ変わった。
 でも訪れてきれいになった街並みの向こうに、ずっと震災前の風景をたぶらせてきた。
 見た目が整っても、震災にあった人たちにはぬぐえない思い。
 そのひとつひとつを、今日番組を見ながら確かめていた気がする。

 明日、大学時代の友人たちと会う約束をしている。
 彼女たちとは数⒑年前にわたしのほうから意図的に連絡を絶ち、長らく会っていなかったのだけれど、偶然にもそのうちのひとりと仕事場で出会い、彼女の声かけで集まることになった。
 これもなにかの巡りあわせか。
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by fastfoward.koga | 2015-01-17 22:51 | 一日一言