言霊の幸わう国

1月の巻

1 森村誠一   駅・角川文庫
2 山口果林   安部公房とわたし・講談社
3 小川洋子   密やかな結晶・講談社文庫 ※
4 松浦弥太郎  僕の好きな男のタイプ・講談社
5 岡村靖幸   結婚への道・マガジンハウス
6 堀江敏幸・角田光代
         私的読食録・プレジデント社


 森村誠一の『駅』は、年末年始に実家に帰ったときに、目に付いたものを手に取りました。
 山口果林の『安部公房とわたし』は、表紙の若かりしころの女優の写真に惹かれ、手に取りました。著者でもあるその女優が綴る文章を読みながら、何度かブックカバーを外して彼女の写真を見ました。たった1冊しか読んでいなかった作家と、そこに寄り添う、体内から溢れ出さんばかりに光を発する著者の人生は興味深かったです。『砂の女』は読むと息が詰まるのですが、10数年ぶりに読み返してみたいと思います。

 松浦弥太郎の『僕の好きな男のタイプ』と、岡村靖幸の『結婚への道』は一緒に購入しました。
 前者の表紙には「58通りのパートナー選び」、後者はタイトルがタイトル。わたしは迷える子羊に見えるんかいな、いや、それがどやさどやさと、ドヤ顔でレジに持っていきました。
 しかしながら、前者は読んでいて、たくさんの「いい男」について書かれていましたが、こういう人がいいと思うより、こんな人間になれるかと途中から視点が変わって読んでいることに気づきました。
 後者は、ミュージシャン岡村ちゃんが「結婚」をテーマに対談したものをまとめたものですが、たくさんの人にいろんなことを聞いて、ある意味聞きすぎていて、読んでいるわたしもわからなくなりました。
 この2冊が本棚に並んでいる姿、これがわたしの姿を象徴しているのかもしれません。

 そして最後に堀江敏幸・角田光代の『私的読食録』は、雑誌『dancyu』の連載の書籍化です。
 雑誌の特集に合わせた食にまつわる作品が紹介されるこの本では、2人の作家が読むことでしか味わえないことがあることを教えてくれます。
 昨年末に読んだ『小泉今日子書評集』同様、読み返したい本、読んでみたい本がいくつもありました。
 どちらもあえて付箋をつけたりはしていませんが、読むものに困ったときにはぱらぱらとめくり、ヒントにしていくつもりです。

 このとりとめのない本選び。これこそがまさに、わたしの読書録だわという妙な自信があります。
 安心してください。今年は読みますよ。
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by fastfoward.koga | 2016-02-13 23:24 | 本の虫 | Comments(0)