言霊の幸わう国

手紙を書こう

 最近、手紙を書いていない。
 圧倒的にパソコンに向かう時間が多いので、なかなか便箋を前にしてペンを持つことがない。
 パソコンに向かって言葉をつづるのと、その人にだけ向けて言葉をつづるのでは書くといっても大きな違いがあるので、たまには手紙を書かなきゃなと思う。

 昨日読み終わった野沢尚の「恋人よ」では、手紙が話の中で重要な役割になっている。
 話の終盤にさしかかったあたりで、主人公の女性はこんな言葉を口にする。

  「言葉で言う愛と、文章に記す愛は、力がぜんぜん違うの」 

 直接書き記す言葉には、その人の書きぐせや筆圧や行間から、言葉以外のものでも相手にその思いの強さを伝えることができる。
 わたしはずっとその力を信じて、手紙を書いていた。

 そんなきもちを前面に押し出して、書いてみようかな。
 書きたいと、今思った。
 でも、誰に書こう。
 頭に思い浮かんだ人は、遠いな。遠すぎる。
 本気を出したわたしのラブレターはすごいよ、なんて軽口叩けない相手だ。
 しかももう、書き出しに悩んでいる。
 こりゃ、ちょっとやそっとじゃ書けないな。
 あきらめてしまうかも。

 みなさんは、最近便箋に向かったことあります?
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by fastfoward.koga | 2005-09-07 21:26 | 往復書簡