言霊の幸わう国

タイムマシンに乗って

 ドラミラーほしさに買った雑誌をななめ読みしていたら、ある本の広告を見つけた。
 1ページまるまる使われたその広告には、白い雲が浮かぶ青空をバックに後姿のドラえもん。
 なんだろうと見てみると、「ドラえもん短歌」という本の広告だった。

 さっそく今日、大きめな本屋に行き、買ってきた。
 がまんできず地下鉄でページをめくると、そこにはたくさんの「ドラえもん」という言葉がたくさんの人の愛でもって書かれていた。
 ドラえもんを題材にした短歌の数々。
 たくさん気になるものがあったけれど、ここではひとつだけ。

  「タケコプターは
   力学的に
   ありえない」
   野暮な男と
   朝焼けを見る


 この下に、短歌を選出した枡野浩一のコメントだろうか、こんなことが書かれていた。

  「あー。夕焼けだったら、取り返しがついたのに・・・・・・。」

 大爆笑した。
 
 世界中の人に愛されているキャラクターは、たくさんいる。
 ミッキーマウスも、プーさんも、キティちゃんも、確かにその愛され方はすごいものがある。
 でもみな、動物を擬人化するという元があって描かれたキャラクターだ。
 が、ドラえもんは違う。
 もとはネコだけれど、そこから耳を齧られたなんていう滑稽で情けないエピソードをもたされた藤子不二雄の独創的な産物なのだ。
 現実にはいないなにかを作り上げ、これだけの立派なキャラクターになったということはなんてすばらしいのかとわたしは思う(その点では、ピカチューも同様)。

 なにやら熱く語ってしまったけれど、ドラえもんという存在のおかげでわたしはタイムマシンに乗ってこどものころのきもちに戻ることができた。
 それは大人になってから感じる楽しさとは一味違う楽しさで、懐かしさあふれる数日間だった。
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by fastfoward.koga | 2005-09-08 21:13 | 一日一言