言霊の幸わう国

手のひら記憶装置

 手をつないだり、握手をする夢をときどき見る。
 そういう夢をみたときはいつも右手に感触が残っていて、朝不思議なきもちになる。
 いったい誰の手の感触を記憶の抽斗から取り出して、わたしは思い出しているのだろう?
 夢には自分の体の中に入っていないものは出てこないそうなので、そんなことをその日1日考えたりする。

 そんなふうに考えていて、ふとわいた疑問。
 手の感触というのは、どこで感じるものなのか?

 手をつないだときは、相手の手の質感を一番感じるのは親指の付根あたり。
 握手したときは、人差し指から小指の付根あたり。
 あと自分の指が触れる相手の手の甲も、意識するとしっかり握れなかったりする。

 最近、触れたすきな人の手。
 つないだり、握手したのではなく、手のひら同士で軽くタッチをした。
 乾いたザラザラした手だった。
 その感触はしっかりとふたをして封印しておいた。
 呪文を唱えるとすぐに思い出せるようにして。
 ふふふ。そういうところはぬかりなくできるようになった。
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by fastfoward.koga | 2005-09-30 21:38 | 一日一言