言霊の幸わう国

あんなぁ~

 くるりのライブに行ってきた。
 時間があっという間に過ぎたように感じたぐらい、ただただ楽しかった。
 すっごく久しぶりに人の波にもみくちゃにされて、汗だくになった。
 そんなライブの合間に、岸田くんは京都弁丸出しでよくしゃべった。

 そんな姿を生で初めて見て、彼のことをまんまの自分でここに立っている人だなあ、と感心した。
 そして、なによりも彼が曲が終わったあと話しはじめた言葉を聞いて、やられた・・・と思った。

 彼は「あんなぁ~」と言った。
 標準語で言うと「あのね」になる言葉。
 それは、わたしがなかなか使えずにいる言葉。

「あんなぁ」にはどこか媚びがあると思う。
 それは決して悪い意味ではなく、自分の話を聞いてほしいねんというときに人は口にする。
 そしてそれは、他の誰でもないあなたに聞いてほしいことがあるという意思表示とともに話を切り出すときに使う言葉でもある。

 わたしはその言葉から、話を始めることができない。
 なんだかとっても照れくさいのだ。
 どうでもいい話なら、使えるかも、いや、使っているかもしれない。
 でも肝心なときには使えない。
 たいていわたしは、言い出したい話題について質問形で相手に話しをふり、その後にそうそうそれがね・・・と続けて切り出すのだ。
 とってもまわりくどい。やなやり方だ。

 だから、その言葉をなんのてらいもなく使う岸田くんをすごいと思った。
 この人は知らず知らずのうちに人の懐へ入ってしまうような人なのだろうと思った。

 年下だけど、憧れる。すんごく憧れる。
 わたしも「あんなぁ」からうまく話ができるようになりたい。
 まっすぐストレートに話を切り出せるようになりたい。
 だから、わたしが「あんなぁ」と言ったら、笑わずに話に耳を傾けてほしい。
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by fastfoward.koga | 2005-10-03 21:43 | 一日一言