言霊の幸わう国

 寒さに身を縮めるようになるこの季節になると、暖かさを感じるものが恋しくなる。
 湯気の立つお茶や、ふかふかのおふとん。暖房のきいた部屋。生き返るような心地のするお風呂。
 そういうものに触れると、はぁ~幸せ、とほっとする。

 熱があるもの。
 そこには、人を惹きつけて、人を癒すことができる力がある。
 最近のわたしは、心も体も冷えに侵されているところがあるので、熱のあるものに心惹かれる。

 今日は、ちょっとくさくさしたきもちでうちに帰ってきた。
 原因はわかっている。
 でも相手のあることなので、今どうこうできるものでもない。
 だから余計に、気をとられてしまっている。

 これではダメだとさっさとお風呂に入って、いつものお茶を飲んだ。
 そうしたら、心のもやもやが少しだけなくなった。
 なんだかわからないけれど、なにかを、誰かを、許してもいいような気になった。

 でも今のわたしは、それでは我慢できない。
 もっともっと熱のあるものが欲しいと、ろうそくに火をともした。
 炎は天に引っ張られるように、まっすぐ上に上にと伸びていく。
 そのまっすぐさに、見とれた。
 ほしいのは、そのまっすぐさ。
 なんにも邪魔されずに、そこまでたどりつきたい。
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by fastfoward.koga | 2005-10-26 01:10 | 一日一言