言霊の幸わう国

いや

 先日、東京出張の帰りにいつものようにF夫妻のお宅にお邪魔した。
 毎回のことながら、目的は愛すべき「ゴッゴ」。
 9月に会ったときから、彼はまた大きくなって、たくさん言葉を話すようになっていた。

 わたしのこともちゃんと覚えてくれているようで、名前を呼んでくれるたびに彼に対する愛情が増す。
 たまに意地悪なことも言うようになってきたけれど、ぎゅーっとされると許してしまう。

 会うたびに、発見がある。
 いろんなことを思い出させて、いろんなことを教えてくれる。
 これから彼は、いろんないいこと悪いことをこの頭と体に吸収してゆくのだなと思うと、なんだかとっても感慨深い思いになる。
 気分はチチハハではなく、ジジババだ。

 そんなゴッゴ。
 電車や車がすきなので、帰りは新幹線のホームまで送ってくれた。
 一度荷物を席に置き、ホームへ再び戻って、わたしは「じゃあ、帰るね~」としゃがんで彼に声をかけた。
 するとゴッゴは、ジュースを飲みながらそっぽを向いて返事をしてくれなかった。
 くりかえし「帰るね。また来るね」としつこく言っていると、今度は小さくこう言った。

「いや。」

 それでも、わたしが新幹線に乗り込むと、窓越しにやっと手を振ってくれた。
 そんな姿に、またやられてしまった。

 わたしも、ゴッゴを見習わなくてはいけない。
 たまにはわがまま言って、誰かを困らせて、でも最後は笑顔で困らせてごめんね、と言えるように。
 ・・・これまた道のりは長い。
 今度会ったら、ゴッゴにその秘訣を教えてもらわねば。
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by fastfoward.koga | 2005-11-17 00:22 | 一日一言