言霊の幸わう国

いつものことをいつものように

 小学生のころから、できるだけ守ろうと思っていることがいくつかある。
 
 いつもの朝の支度は、1時間で。
 カバンや引き出しの中身は、それぞれ決められた場所に。
 消しゴムのかすは、床に落とさずゴミ箱へ入れる。
 名前を呼ばれたら、元気よく返事をする。
 脱いだ靴は、ちゃんとつま先を外に向けておく。
 イスは、立ち上がったら元に戻す。
 出かけるときは、ハンカチとティッシュを持っていく。
 ・・・などなど。

 これ以外にも今思い出せないだけで、体に染み付いていることがあるはず。

 残念だけれど、大人になってからは守れないことや守れないときもある。
 そんなときには、あぁ、こどものまんまではいられないんだな、なんてちょっとセンチメンタルなきもちになったりする。
 ・・・大げさか。

 でもいつもできることが当たりまえにできるということは、きもちがいい。
 今日は、朝からクレーム応対。結局1日引きずって、予想外の残業になった。
 みんなに心のこもった「お疲れさまでした」をもらって、職場を出た。
 疲れたなとエレベーターを見ると、ちょうど職場のある4階に止まっていた。
 乗ろうかなと一瞬迷った。
 でも、やめた。
 いつもは階段でタタンタン、タタンタン、とリズムをつけながら降りるのだけれど、今日はぐったりしているからといって、と思い直したのだ。

 きっとエレベーターに乗ったら、小さく暗い箱の中でため息をついたはず。
 4階から降りる間に、自分のため息で窒息しそうになったはず。

 たかが。
 でも、されど。
 いつものことをいつものように。それでいいのだ。
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by fastfoward.koga | 2005-11-23 22:38 | 一日一言