言霊の幸わう国

ずっとすきでいつづけること

 今日は(あ、日付変わっちゃった)、AIRのライブだった。

 開演は20分も遅れていた。
 スモークで煙るステージを遠くから見ながら、何度感じてきたことだけれど、開演直前はなぜかいつもクラクラするなと思っていた。
 でも不思議と、イライラするきもちはなかった。
 まるで今日のライブのデキのよさを予言するかのようだ、と今思う。

 長い長い間、彼を見てきたけれど、今までの中で一番いいライブだった。
 今日はオールスタンディングだったので、できるだけステージ全体が見えるようにと後ろのほうに陣取って見ていた。
 後ろの壁から約1.5メートル。
 それでも、押し寄せてくる音の渦に飲み込まれるようなきもちになる瞬間が何度もあった。

 AIRのライブはいつも、照明がいい。
 今日もステージから照らされる強烈な光に、やられた。
 彼がギターをかき鳴らし右手を高々と上げたときに、その肩から腕のラインがきれいにシルエットになって映し出された。
 光を背に立つ彼は、かっこよすぎる。

 ステージを走り回る彼は、まるで10代のころのようだった。
 そんな姿を見て、スタッフの男性が笑顔になっているのを見つけた。
 ギターを抱えて膝から滑り込んだときは、思わずその人たちが伸び上がってステージを覗き込んでいた。
 そんなふうにまわりを笑わせたり、心配させたり。
 おいおい、もう34だよ、と思わず心の中でつっこんだ。

 開演を待ちながら、ふとこの人のことを知ってからどのくらい経つんだろうと思った。
 指折り数えるのは、さすがに恥ずかしいくらい。
 数えると、ちょうどわたしの人生の半分。
 そんな長い時間、ずっとすきでいるなんて我ながらすごい。
 そして、これからはそんな時間がもっとつづいて長くなってゆくのだ。

 ひとり会場のすみで、すきな曲やなつかしい曲が始まるたびに、涙がこみ上げてきそうになるのをこらえた。
 今はまだ耳鳴りとともに、やわらかくてどっしりした空気の中、余韻に浸っている。
 はぁ~、幸せなひとときだった。
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by fastfoward.koga | 2005-11-25 00:42 | 一日一言