言霊の幸わう国

スィート・バレンタイン

 昨日買い物に出かけたとき、チョコレートが山積みされた売り場の横を通った。
 久しく足を踏み入れていない場所。
 今年もそこに用事はないのでそのまま通り過ぎようとしていたのに、ふと耳に馴染みのあるフレーズが飛び込んできた。
 くるりの「Baby,I Love You」だった。

 そういえば、これはラブソングだったのねと思いながら、岸田くんの声に引きずられるように歌がよく聴こえるところを探して、売り場の中に入ってしまった。
 じっとして曲に耳を傾けていると怪しいので、目線を上げてたくさんあるチョコレートを選んでいるようなふりをした。

 最近のバレンタイン商戦には、怖いぐらいの気迫を感じる。
 すきな人にあげるチョコと、自分へのご褒美チョコを買う人がいるらしいけれど、わたしにはよくわからない。
 わたしはコンビニにあるようなチョコレートで十分、疲れた体はほぐれる。
 それに自分にご褒美をあげるなら、おいしい食事とお酒のほうがずっといい。

 ロマンティックなバレンタインを過ごす人なんて、ほんとうにいるのだろうかと思ったりもする。
 それは、縁がない人間の考えることなのだろうか?
 でも、必要な人にはちゃんと必要な分だけ、甘い1日になればいいのになと願っている。
 かつて、バレンタインに泣いて酔っ払った誰かのきもちを代弁するために。
[PR]
by fastfoward.koga | 2006-02-07 21:23 | 一日一言