言霊の幸わう国

君の名は

 1週間くらい前に書いて、まだポストに投函していない手紙がある。
 封をして、宛名も書いて、切手も貼ってある。
 1週間も出さずにいるのは出かけるときに忘れてしまうのではなく、出すタイミングを計っていた。

 中に記したきもちに、変わりはないのだろうという確信はあった。
 でも、あせらずに確かめてから投函しようと、書いた翌日に考えた(・・・だったら、手紙をそれから書いたらいいのだけれど、それを止めることはできなかった)。

 いつもすぐ答えを出そうと急いでしまうのが、わたしの悪いくせなのだ。
 だから、わたしの名前「fastfoward」は、あせって空回りしてしまうことの多い自分に対する、半分おかしさと半分戒めの思いを込めてつけた。
 10代の終わりか、20代の初めごろから、わたしの頭の中にあった単語だ。

 ほんとうの名前は、両親が考えてつけてくれた。
 おそらく世界にひとつしかない名前だと思うので、ほんとうにありがたいと思っている。
 でも、この名前はわたしがわたしのためにつけた。
 自分が自分を表現できるように、不要な枠にがんじがらめにならず自分を解放することができるように。

 そのおかげか、あせりがぴょこっと出てくると、その思いの反対側でまたやって来たなと思えるようになった。
 そう思うと、わたしは自分の望みどおり、しかも身の丈にあった名前をつけることができたのだなんて自己満足に浸ったりする。

 みなさんの名前は、どんな思いが込められてます?
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by fastfoward.koga | 2006-03-12 21:44 | 往復書簡