言霊の幸わう国

視線の先に

 日曜の午前5時。
 目覚めはよかったけれど、支度をしながら気分は少し憂鬱になっていった。
 原付を走らせて、駅に向かう途中で、耐えきれなかったら早退しようと思いついた。
 そしたら、少し気分が軽くなった。

 結局は、残業1時間までして帰ってきた。
 なんてことのないような、1日。
 でも、いつもより早めに電車の中で本を閉じた。
 そして目線を上げて、ピンクとグレーとブルーのグラデーションに彩られていた西の空を眺めた。
 あっという間に暗さを増す空を見て、あんまり調子はよくないなと、やっと自分で認めることができた。

 駅から原付のある駐輪場まで。
 歩く途中、自分の爪先ばかり見ていることに気づいた。
 下向きすぎだろ~と自分でつっこみながらも、さらに頭は深く深くたれた。

 うちに戻っても、足元が気になって仕方なかった。
 少し散らかった部屋。
 少しほこりをかぶったフローリングを見て、意を決して掃除機をかけた。
 掃除し始めたら止まらなくなって、ワックスまでかけた。

 光沢の出るタイプのワックスを使ったわけじゃないのに、床は顔を洗ったみたいにさっぱりした感じがした。
 ただ、それだけ。
 でもそれだけだけど、視線が前を向くようになった。

 んんん。明日も、がんばる。
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by fastfoward.koga | 2006-03-19 21:07 | 一日一言 | Comments(0)