言霊の幸わう国

 目が覚めたら、いったんふとんから抜け出し、ベッドの上にぺたんとすわる。
 目が開いたのか開いていないのかハッキリしないまま、音を立ててカーテンを引く。
 目に飛び込んでくるのは、小さな川沿いに咲く桜。

 その風景に、昨日気づいた。
 毎年見ていたのに、昨日気づいた。

 寝起きで桜が見られるとは。
 幸せな風景だなと思った。

 今日の京都は風が強かった。
 満開に咲いた桜は、その風に吹かれて散り始めている。
 うちの前の道が、桜の花びらのじゅうたんに覆われるのもそう遠くはない。

 そのころには、わたしは視線を下に移す。
 葉桜はなぜか見ていると胸が痛むので、散った花びらを見る。

 今年は、桜とはつかず離れずの関係だったな。
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by fastfoward.koga | 2006-04-08 22:28 | 一日一言 | Comments(0)