言霊の幸わう国

バウムクーヘン

 大すきなお菓子がある。
 いろんなところへ旅をして、見つけたお菓子。
 ここに来たら必ずこれ! という、わたしにとっての定番だ。

 その中のひとつ。
 北海道の北菓楼の「妖精の森」というバウムクーヘン。
 これが、どこのどんなバウムクーヘンよりもおいしい。
 北海道には2年に1回ペースで行っているけれど、その合間にも北海道へ行くというともだちに頼んで買ってきてもらうくらい、気に入っている。

 そんなバウムクーヘンを口に運びながら、思う。
 この年輪がいい、と。

 つい最近、積み重ねるということを考えていたばかりなので、手にするバウムクーヘンが愛おしい。
 人との関係も、自分のきもちも、仕事も、書くことも。
 自分を取りまくいろんなことが、いろんなことの積み重ねなのだ。
 そうやって、わたしの世界はできあがっている。

 そう考えると、世の中には無駄というものはないのかなと思う。
 わたしにとっては無駄でも、あの人にとっては無駄ではない。
 だとしたら、不要だとは簡単には言えないなと思い直したりする。

 これからも、いろんなものを積み重ねてゆきたい。
 そうやって、年齢も重ねてゆきたい。

 わたしは一発勝負! という人生じゃなくて、ときには足かせになるかもしれない過去とちゃんとつながっている人生がいいなと思った。
 バウムクーヘンをもぐもぐ食べながら。

 たかがバウムクーヘン。されど、バウムクーヘンだ。
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by fastfoward.koga | 2006-04-13 00:35 | 一日一言