言霊の幸わう国

本への礼儀

 最近は、携帯用の文庫本のカバーを読む本によって使い分けている。
 今までは、Y嬢に誕生日にもらった深いグリーンのカバーを使いつづけていたのだけれど、なぜか懸賞でふたつもブックカバーが当たったので、せっかくだしと使うことにしたのだ。

 ひとつは、ディズニーの懸賞で当たったもの。
 もうひとつはどこかの出版社の懸賞で当たったもの。
 こちらはふたつともビニールでできている。
 不思議なことに、ブックカバーを替えることが、その作品へののめりこみ方に違いを生んだような気がした。

 本を読むということは、もちろんその作品を楽しむこと。
 でも、わたしの場合はそれだけではなくて、どこでどんなふうに読むかも本を楽しむために必要なのだ。

 旅先で読む本、仕事が忙しくなりそうなときに読む本、明日は休みだというときに読む本。
 騒がしい街中で集中して読む本、乗り物の中で読む本、部屋でひとり読む本。

 もちろん作品によってすききらいはあるけれど、どれも初めて読むときには同じように、まっさらなニュートラルなきもちで読み始めようと思う。
 それが本への最低の礼儀のような気がしている。

 そういうことを心がけていたら、本の神様がこれからもたくさんのいい本と巡り会わせてくれるんじゃないかな、なんて。
 わたしは、この世から作家がいなくなったら、本がなくなったら、生きてはゆけないのだ。
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by fastfoward.koga | 2006-04-20 22:55 | 一日一言