言霊の幸わう国

先行投資

 昨日休日出勤したせいか、今日はガツガツと仕事をする気になれなかった。
 でもまだ陽の高いうちに家に帰る気にはなれず、ふらふらっと本屋に寄った。

 1軒目は、会社の最寄り駅の小さな本屋さん。
 直行の急行電車を待つつもりで、20分ほど本の背表紙をなめて見た。
 1冊はすぐに手にできたけれどほしかった本は見つからず、結局は時間切れで店を出た。

 2軒目はうちの最寄り駅から少し歩いたところにある大きな本屋さん。
 今度は雑誌と平積みの本ばかりをくまなく見てまわった。
 1周したところでアンテナにうまく引っかかる本がなかったので、2週目からはまた背表紙を見てまわった。

 途中、空腹でおなかが鳴った。
 でも、足を動かしつづけた。
 店内にある細長い鏡に映る姿をときどきチェックしては、自分がみすぼらしくないか確認した。
 立ち姿を気にしていて初めは気づかなかったけれど、よく見るとわたしは少し唇をとがらして本を探していた。

 ふとわたしはどんな本を探しているのだろうと、自問自答した。
 その疑問が頭に思い浮かんだときに手にした本。
 キーワードは、「変化」だった。

 合点がいった。
 わたしが今手にしたいのは、変わるということなのだ。
 なんだそうなのか、と思った。

 そのあと、次々と本と雑誌を手にしてレジへ向かった。
 金額を聞いて、我ながらビックリ。
 でも抱えた本は、今わたしに必要なものばかりのような気がした。
 当初買おうと思っていた本は、ここでも見つからなかったのだけれど。

 きっと、わたしは今日の買い物を忘れない。
 先行投資だもの。
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by fastfoward.koga | 2006-04-27 21:24 | 一日一言