言霊の幸わう国

美術館にて

陶芸 [あたまのなか]

 出張に行くときから、帰りはどこかへ行きたいというクツクツした思いがあった。
 いくつかの選択肢を用意していたものの、やっと木曜の夜に翌日のホテルの予約をした。
 行き先は、岐阜の多治見。
 よくコメントをいただくasntbsさんが以前紹介されていた金子潤展を見に行くことにしたのだ。

 名古屋から中央線の快速に乗って、30分強。
 多治見駅から岐阜県立現代陶芸美術館まで、バスに乗ることこれまた20分。
 雨の降りしきる中、肌寒さを感じながらも心地よい気分で目的地にのんびり向かった。

 なんとなく予想はしていたけれど、その建物のすごさに驚いた。
 バスを降りて、エントランスに向かうまでですでにわくわくした。あっちはどうなっているんだろうと、気を惹くところがたくさんあったのだ。
 でも、とにかく目的をまず果たそうと美術館へと向かった。
 お天気がよかったら1日中楽しめそうなところだったから、寒い雨の日だったことが残念で仕方なかった。

 わたしは、どちらかというと陶芸よりもガラスずきだ。
 でも今回は、金子潤の創る作品の鮮やかさに惹かれて、見に行ってみたいなと思っていた。
 実際、作品を見て、その大きさにもさることながら、色のコントラストとその色と色の間(ま)にクラクラした。
 ヒールの靴音を響かせながら、数センチまで近づいたり、数メートル離れたりして、作品をひとつひとつ見てまわった。
 見終わったあとは、シンとした空間の中、誰にも邪魔されずにそこにあるすべてのものを堪能した! という妙な達成感を感じたくらいだ。

 美術館の建物も、とてもすっきりしていた。
 残念だと思いながらも雨に濡れる景色が映えて、見ていてきもちがよかった。
 大きく窓がとられたところにあるベンチには、寒くなければいつまでも座っていられただろう。

 行ってよかったなと思った。
 充実した、いい休日になった。

 でも今度は、車で、晴れた日に行ってみたい。
 そしたら、asntbsさんもお薦めしてくれた展望台に今度は登ってみるのだ。
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by fastfoward.koga | 2006-05-14 19:32 | 一日一言