言霊の幸わう国

枯れない涙

 ここ1ヶ月ほど、よく夢を見る。
 ストーリーがちゃんとあって、出てくる人もモノも印象的な夢。
 なんとなく今の状況が判断できるものはひとり胸にしまうけれど、おとつい見た夢はあまりに強烈すぎて夢分析にかけた。

 分析結果は、意外にも現状に満足できていませんね、というものだった。
 確かに、現状に満足はしていない。
 でも、ストーリーと登場人物から考えてそんな結果が出るとは思わなかった。

 わたしは、夢で泣いていた。
 かけていた眼鏡をはずし、マスカラで白いハンカチが汚れないかと心配しながら泣いていた。
 泣いて泣いて泣いて泣いて、体をくの字に折って、苦しくて苦しくて仕方ないと泣いていた。
 わたしの前には深い溝があった。そこには、しぶきを上げながら水が猛スピードで流れていた。
 落ちてしまえと思った。溺れて誰に助けてもらいたいと思った。
 でも、体重を前にかけて体が少し浮いたところで、思いとどまった。

 水の流れを見ていたあたりから、目を覚まそうか覚ますまいかと悩めるくらいの意識があった。
 そのくらいわたしは眠りは浅いところにいた。
 でも夢の続きが気になったし、見届けなくてはいけないというきもちになって、そのまま夢の中に意識を戻した。

 結局は、流れる涙に観念して目を開けた。
 わたしは、実際に涙を流していたのだ。
 そのまま泣き続けようと思えば、泣けた。
 それくらいリアルな悲しみが胸の中にしっかりとあったし、涙が枯れる気配もなかった。

 夢診断の結果は、どうでもいい。
 ただあんなに流せる涙が自分の中にあったのだなと、顔を洗ってから思った。
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by fastfoward.koga | 2006-06-04 22:13 | 一日一言 | Comments(2)
Commented by mack at 2006-06-05 02:01 x
■うーむ、まぎれもない女性の言葉ですなー、男にはない現象だす。
Commented by fastfoward.koga at 2006-06-05 19:01
mackさん、こんにちは。
女性の言葉かな~。そうかな~。
夢見て泣くこと、ありませぬか?