言霊の幸わう国

 昨日、仕事が終わってうちに帰ってきてから、ふとテレビをつけた。
 チャンネルを数回替えると、「ダヴィンチ・コード」を取り上げた関西ローカルの番組に出くわした。
 わたしはひねくれたところがあるので、あれだけ話題になっているとどうも興味がそがれてしまう「ダヴィンチ・コード」。
 映画も本も、手を出すつもりは今のところ一切ない。
 だから、テレビでその名前を見かけても、チャンネルを替えるか、テレビを消していた。

 でもなぜか昨日は、見た。

 やっぱり「ダヴィンチ・コード」そのものに興味がわくことはなかったけれど、専門家として出演していた「先生」と呼ばれる男性の言葉にひっかかるものがあった。

 「その絵が気になるということは、その絵の中に自分がいるということなんです
 よ。」


 この間見た金子潤の「ダンゴ」や、昔からすきだったロバート・メープルソープの写真。
 少しがんばって見る機会が得られるなら、と出かけてゆく。
 そんなふうに自分をかき立てるものは一体なんなんだろうと答えを探し求めたことがなかったわけではないけれど、その言葉で謎の扉を開けることぐらいはできたような気がした。

 心惹かれる作品と対峙する。
 それは、自分の心の中を覗き込むようなものなのだ。

 みなさんには、そんな作品があります?
[PR]
by fastfoward.koga | 2006-06-09 19:50 | 往復書簡