言霊の幸わう国

水分過多な日

 今日は、ヨガに行った。
 この間よりも、大量の汗をかいた。
 タオルで拭っても拭っても、汗はどんどん湧き出てきた。

 その帰りに、映画を見た。
 終わったら、空が濃紺になっていた。
 汗だくになった荷物が肩にくい込むほど重いけれど、余韻に浸って2駅ほど歩こうかと建物を出て右に曲がった。
 そしたら、ぽつっときた雨を頬で受け止めた。結構大粒だった。
 仕方なく、回れ右をして地下鉄の入口に向かった。

 今日は映画にあんまり集中できなかった。
 見たのは「初恋」
 見る前から岸役の小出恵介が原作を読んだイメージと異なっていたので、案の定といった感じだった。
 でも、最後の最後でぼそっとはまった。
 ラスト10分弱の余韻で、ぼーっとしたまま帰ってきた。

 あんまりうちに帰りたい気分じゃなかった。
 映画を見ながらもうっすら、このまま飲みに行こうかとか、まだ買い物しようかとか考えていた。
 結局は寄り道も時間稼ぎもせず、まっすぐうちに帰ってきたのだけれど、電車の中でこれじゃあ10代のこどもみたいなだなと心の中で苦笑いした。

 四条あたりで振りだした雨は、南下すると跡形もなかった。
 なぁんだと思っていると、あと3駅のところで窓に投げやりな感じで雨が筋をいくつも作った。
 開いた扉から、雨の匂いがぷんとした。
 濡れるくらいならやっぱり雨宿りしようかなと思っていたのに、降りる駅が近づくたびに雨の気配は消えていった。

「初恋」は、雨のシーンが多かった。
 登場人物はみな傘をささず、やたらずぶ濡れになっていた。
 駅から原付置き場まで歩く間、さっきまで濡れるのはいやだと思っていたけれど、いっそのこと今日は映画みたいに濡れねずみみたいになるのもいいかと考え直した。
 ぐじゅぐじゅに濡れて、お風呂に入って、ふかふかのバスタオルで体を拭いて、ひんやりしたシーツに寝転んだら、逆に手っ取り早くすーっとするかなと思ったのだ。

 せっかく、そんなことを思ったのに。
 雨には降られずに、うちまで辿りついた。
 でも雨の匂いはぷんぷんしていた。
 原付に乗りながら、そのあまりの匂いのきつさにくしゃみを1回した。 
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by fastfoward.koga | 2006-06-14 20:33 | 一日一言