言霊の幸わう国

ひとりはいや

 昨日は、旅の荷物をほどきながら、ともだちと久しぶりに電話で話した。
 帰ってきたら届いていたお花のお礼に、電話をしたのだ。

 誕生日のお祝いにと、かわいらしいブーケをもらった。
 作ったのは、花屋を営むN嬢。送ってくれたのは東京に住むY嬢。
 友情の連携プレーだ。

 ブーケをほどいて、花瓶にいけるときにお花がN嬢のお店からだと気づいた。
 お礼の電話をしたときに、Y嬢にそのことを告げると、彼女は楽しそうにこう言った。

「N嬢と電話で話したときに、××ちゃん(わたしの名前)の誕生日にお花を贈ってって頼んでん。で、××ちゃんの部屋は西日がきついから花が枯れやすいって言ってたから、枯れにくい花がいいって言ったら、いっそのことグリーンにする? って言われて。でも、××ちゃんの部屋がダメでもこたつの部屋に置いたらいいしって言うて。それに××ちゃんが世話できひんかってもお父さんとかお母さんが面倒見てくれるやろうし、N嬢も花は適当に枯れるからいいし、ダイニングに置いてもいいようなのにするわって言ったから。」

 その話を聴いて、わたしは電話口で爆笑した。
 うちの家の間取り、そして家族を知り尽くしたふたりのやりとり。
 自分をよく知ってくれているということに、とても胸がほんわかした一瞬だった。

 誕生日に出かけた旅は、自分をひとりにするためのものだったのだけれど。
 帰ってきたらとたんに自分をよく知る人の熱に無性に触れたくなった。
 しばらく、背伸びせず、そのまんまの自分でぬくぬくしていたい。 
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by fastfoward.koga | 2006-07-03 22:57 | 一日一言