言霊の幸わう国

コンパクトな視界

 春に、すきな人とお茶をしながら建設中の建物を眺めていた。
 永遠にそんな時間が続くような気がして、帰りの電車の時間のことも忘れてそこにすわっていた。

 そのとき、いろんな話をした。
 でもなぜか帰ってきて何度も思い出したのは、構図の話だ。

 わたしは絵もうまく描けないし、写真も思うように撮れない。
 そういうことは昔からほんとうに苦手だった。
 絵に関しては、今も特に手を出そうとも思わない。
 ただこの目の前にあるものをなんとかして視覚に訴えるものにして残したいと思ことは、よくある。
 でもわたしは、きっとそのきもちに等しい形でそう感じたものを切り取れない。
 捉える視界が広すぎるんじゃないか。もっとコンパクトにおさめることができれば・・・。

 そんなことを話した。

 今さら絵を描いたり、写真を撮ることに没頭したいと思っているわけではない。
 でも、今と違うものが見たいなと思う。
 毎日のように、飽きるほど見ているものを、違う見方で見てみたいと思っているのだ。
 
 視界を狭くする。
 あるものをないものとして捉える。
 当たり前を当たり前じゃないと考える。
 そういうことに、今無性に惹かれる。

 みなさんの視界は、今どんな感じなんでしょう?
 なにが見えてます?
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by fastfoward.koga | 2006-07-07 23:46 | 往復書簡