言霊の幸わう国

メガネで見えたこと

 メガネ生活2日目。
 今日は1度はコンタクトをはめたけれど、結局は異物感がまだ少し残っているような気がして出勤直前にメガネにした。
 わたしの左耳は右耳よりも下がっているらしい。
 先日、メガネ屋の店員さんにそう言われた。
 そのせいか、昨日は平気だったのに今日はメガネと接する左耳の付け根が夕方くらいから痛み出した。

 異動して1ヶ月。
 昨日、今日でやっとまともな仕事をしたという実感を持った。
 作業をして、わからないことがでてきて、それをなぜそうなるのか考えて、わからなくてまわりに相談して、解決して、また次の仕事に取り組んで、するとうまくいかないことがでてきて、その問題を解決して。
 そのくり返し。
 でもそのくり返しのインターバルが、ちょうどいい。
 飛びやすい位置にハードルが置かれている。そう感じる。

 わたしはイス取りゲームがきらいだ。
 苦手なのではなく、思い出すと顔をしかめ、胸がギュッと縮んでしまうような気がするくらいいやなきもちになる。
 レジャーシートを広げてちょっと詰めるからここにどうぞ、なんてことはできなくて、たったひとりしか座れない場所を奪い合う。
 それを考えるだけで、憂鬱になる。

 新しい場所、初めて会う人、今までにない顔ぶれ。
 そういうところに身を置くと、わたしはすぐにどう振る舞おうか、どんな役割をすればいいか。そんなことを考える。
 口火を切る役になればいいのか、まとめ役になればいいのか、場を引っ張る役をすればいいのか。まわりを見渡して、その場がスムーズに進むようなポジションどりをしようとするのだ。
 以前にも書いたことがあるけれど、わたしはよくも悪くも人と比較しないと自分の位置が定まらない。
 だからわたしの命綱は、上を見てもキリがないけれど下を見てもキリがない、だ。
 そう考えないと、誰かと自分を比べるという沼に足を突っ込むと抜け出すことができなくなる。

 ちっちゃい人間だ。

 異動先でも、同じことをずっと考えていた。
 だからこの1月はしんどかった。誰かと比較できるくらいまわりを確かめることもできなかったから、首ぐらいまで沼につかってもがいていた。

 異動してすぐに、そこにすわってても違和感がないと言われた。
 でもわたし自身はきもちのすわりが悪く、そわそわして落ち着かなかった。
 馴染んだような顔をして、1ミリたりとも染まってなんていなかった。

 メガネで仕事をして2日。
 思ったほどメガネについては触れられなかった。
 1ヶ月というのは、そのくらいのものだ。
 重くもなく、軽くもなく。
 ただ1ヶ月という時間の長さでしかない。
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by fastfoward.koga | 2006-08-02 22:38 | 一日一言