言霊の幸わう国

音楽という言葉

 不思議に思うことがある。
 どうしてわたしは、本を読むように音楽とは接しないのかなと。

 どちらも、同じようにすきだ。
 でもそのふたつは決定的に違っている。
 その違いがなんなのか、ずっとずっと気になっていた。

 昨日は、心斎橋にくるりを見に行ってきた。
 半年ぶりだったので、楽しみにしていた。
 でも今回はワンマンライブじゃなく、京都のLUCKY LIPSと東京から来たテルスターというバンドの対バンがついていた。

 このテルスター。
 むちゃくちゃおもしろかった。
 1曲目のイントロと、それとともに始まった派手なライブパフォーマンスに、思わず声を出して笑った。でも笑っただけじゃない。
 ガッチリきもちは持っていかれた。1曲目のサビに行くまでに、帰りはCDを買おうとすでに決めていた。

 とにかくインパクトがある。
 でもそれだけでグイグイ押すのではなく、歌がしっかり耳に届いた。
 竜巻に巻き込まれてしまったみたいだ。

 買ったCDには、わたしの名前とメンバーのサインが入っている。
 物販にメンバーがいたので、お願いしたら書いてくれた。
「むっちゃおもしろかったです」と言うと、ギター・キーボードの増沢くんは、うれしそうに親指を立てた。
 最後は握手をしてくれたのだけれど、あまりにうれしそうにしてくれるのでそこでまた笑いがもれた。

 そのCDは、帰ってきてからずっとリピートで聴いている。
 わたしがすきなのは「決意はあるか?」という曲。

  「『楽しむ、その決意はあるか?』
  それだけが君のすべてさ
  『楽しむ、その決意はあるか?』
  それだけが君のすべてさ
  楽しむ、その決意を持って 死ぬまで生きると誓おう
  恐れるものはないんだよ 今すぐ涙は拭くべきだ」


 こうして書くと、正直すごいことが書かれているわけではないなと思う。
 でもこれは音楽なのだ。
 詩ではなく、音楽なのだ。

 音に乗って胸に届く言葉の力もまた、わたしは信じている。
 だから、疑問が解けなくてもいいやと思った。
 本を読むことと、音楽を聴くことに求めるものは違っていていいのだ。
 その違いが永遠にわからなくても、こうして楽しませてもらえるならそれでいい。


 ・・・って、もちろんくるりもよかった。
 岸田くんの喉の調子はよくなかったけれど、やっぱりどの曲も生で聴くとすきになる。
 来月のライブも楽しみだ。
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by fastfoward.koga | 2006-08-16 22:43 | 一日一言