言霊の幸わう国

スクロール

 ここ1ヶ月ほど、占いばかり見ていた。
 見すぎて、おかしくなった。
 さすがにあちこち見るといいことも悪いことも書かれていて、どれも自分のことではないと昨日思った。
 雑誌の占いのページを広げたとたん、胸がむかむかした。

 たくさんの本を、10何年もかけて読んできた。
 そこには、いろんなことが書かれていた。

 決してあきらめるな、という言葉。
 あきらめることも時には必要だ、という言葉。
 今しかない、という言葉。
 ほんとうにそれでいいのか、という言葉。

 たくさんの言葉をガシガシ噛みしめてきたわたしは、いったい今までどうやってその違いを解釈してきたのだろうかとふと立ち止まった。

 どんなことにも表と裏がある。
 それは光と影が存在するという意味ではなく、背中合わせになった相反するものが近しいところに存在するという意味だ。
 わたしはそれをちゃんと歳を重ねる間に、学習してきた。
 なのに、ぐらぐらしたとき、記憶喪失のように今までわかっていたことが突然わからなくなってしまう。

 きっと、答えがほしかったのではなかったのだ。
 わたしはただ、誰かに「大丈夫、幸せになれるよ」と言ってほしかっただけなのだ。

 でも今日急に、20秒ごとにスクロールする画面を見ながら、求めるばかりの自分の中が空っぽだということに気づいた。
 余裕という空きではなく、虚しさの空き。
 そんな胸の隙間を埋められるものはないよ、と自分で自分に突っ込んだ。

 わたしはちゃんといろんなことを積み重ねてきた。
 泣いたり、笑ったり、怒ったり、悲しんだり。
 そんなふうにやってきたのだ。
 今は目が曇っているから自分を取りまくものがゴミにしか見えないけれど、じっとしていればその中に次の扉を開けるカギがあるような気がする。

 もうだだっこみたいに、外にばかり求めるのはやめよう。
 しばらくは静かに胸の中に湧き上がるなにかを待とうと思う。
 このところ、毎日決意ばっかりしてるけど。
[PR]
by fastfoward.koga | 2006-08-24 21:21 | 一日一言