言霊の幸わう国

8月の巻

1  保坂和志   カンバセイション・ピース
2  川上弘美   ニシノユキヒコの恋と冒険
3  川上弘美   おめでとう
4  赤川次郎   悪魔のような女
5  保坂和志   この人の閾
6  本多孝好   FINE DAYS
7  伊藤たかみ  ミカ×ミカ!
8  ダ・ヴィンチ編集部
            秘密。 私と私のあいだの十二話
9  伊藤たかみ  指輪をはめたい
10 川島誠     海辺でLSD
11 谷村志穂   君はなぜ泳ぐのをやめるんだ ※
12 奥田英朗   イン・ザ・プール
13 小路幸也   東京バンドワゴン
14 絲山秋子   沖で待つ
15 伊藤たかみ  八月の路上に捨てる     
16 野沢尚     殺し屋シュウ


 最高読書数、記録。
 休みが多かったこともあり、8月はほんとうにたくさんの本を読みました。
 狂ったようにというのはこういうことを言うのかもしれないと、8月の終わり頭ではなく体でそう感じました。
 さすがに今は、本屋に行っても飢えたこどものように本をあさることもなくなりました。読むペースもちょっと落ちましたし。

 今月もいろとりどりの作家に、いろとりどりの作品。
 川上弘美の「ニシノユキヒコの恋と冒険」はちくちくと胸の痛みを感じながら、読みました。
 誰かに、どこか、似ていると思いながら。

 伊藤たかみは、芥川賞を受賞してからそれまでの作品が一気に本屋に並びました。
 それまで探すの大変だったんですけど。
 デビュー作と2作目は、どこかひとりよがりで捨てばちな印象がありましたが、受賞作の「八月の路上に捨てる」と「指輪をはめたい」は大人になったなぁ、と感じました。
 少しずつまた読んでいこうと思う作家です。

 そして今月の大ヒット。
 小路幸也の「東京バンドワゴン」です。
 早々とライフログにも追加しましたが、この作品、ほんとうにおもしろいです。
 古本屋と喫茶店を営む親子4代の大家族の話ですが、家族の一員がそれぞれいろんな事情を抱えて毎日生活しています。
 それがまた現代的で単なる家族の心温まるお話になっていなくて、すばらしいのです。
 特に、お話の語り手が亡くなった「大ばあちゃん」なのですが、そのそっと家族を見守る厳しさと優しさの入りまじった視線が、読んでいてふあんといいきもちにさせてくれます。
 いつかおばあちゃんと呼ばれるような年齢になったら、こんな女性になりたいと思いました。


 余談ですが今日、朝日新聞に毎週土曜日はさまれてくる「be on Saturday」に気になる言葉を見つけました。
 ある商品を紹介する記事だったのですが、そこに「ほんのわずかな時間でも読書にあてたい現代の二宮金次郎たちにおすすめなのが・・・」と書かれていました。

「現代の二宮金次郎」。
 思わずあの有名な像を、頭に思い浮かべました。

 今月のハイペースで、今年は目標の100冊は楽々達成できそうです。
 現代の二宮金次郎は、今月もまた読み続けます。

(22時30分に訂正しました。読んだ本が1冊抜けていたのと、伊藤たかみの芥川賞受賞作を間違えて書いてました。)
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by fastfoward.koga | 2006-09-02 19:19 | 本の虫 | Comments(12)
Commented by caosoi at 2006-09-03 00:08 x
たくさん読んだねー。
私も「東京バンドワゴン」読んだ。なつかしい感じがした。
おもしろかったわ。
長嶋有の「夕子ちゃんの近道」もよかったよ。私はけっこうすき。
未読ならぜひお試しを、金次郎よ。
Commented by the-sahara at 2006-09-03 00:38
すごい数ですね。
そうか、こんな風にタイトルだけでも、ちゃんと記録になるのですね。
昔の読書感想文で苦しんだことがトラウマになってました。
つい本の記事を書くときは、感想をずらっと書かなきゃと思い込んで
いて、だからあまり書かずにいたのです。
振り返ると、タイトルを思い出せない本もあるのだろうと思うので、
ちょっとどこかに記録してみようかな。

「ニシノユキヒコの恋と冒険」、昨日図書館で見かけました。
限度冊数いっぱいで借りられなかった本です。
ちらっと見ただけですが、いろんなニシノくんが出てくる話なの
でしょうか。今度あったら読んでみます。図書館様様です。
Commented by mackworld at 2006-09-03 07:23
■2日で1冊・・・このペースなら1年で180冊かぁ、頭の中は様々な物語で一杯だすなー、そのうち小説家になってたりして うーむむ。
サインちょーだいね。
Commented by fastfoward.koga at 2006-09-03 13:26
caosoiさん、さすがやねー。
「東京バンドワゴン」お読みになったのね。
あれ、もっと読みたいわぁ。
長嶋有は文庫? 読んでないから、金次郎、探してみるー。
Commented by fastfoward.koga at 2006-09-03 13:29
さはらさんへ
わたしはちょうど10年前に、年間100冊の本を読む! という目標を立て、そのときから読んだ本をずっと記録しています。
そうやって記録をつけていると、何度も読み返す本とか、いつごろ買って読んだとかわかるとおもしろいですよ。
かなりひとりの楽しみですけど。

「ニシノユキヒコの恋と冒険」はいろんな年齢のニシノユキヒコが恋をしているお話です。
ぜひ読んでみてください。
Commented by fastfoward.koga at 2006-09-03 13:32
mackさん、こんにちは。
さすがに2日に1冊ペースを1年間続けるのは、難しいです。
そんなにひまじゃありませーん。
小説を読むのはすきですが、書くのとはまた違うやね。
小説家になるなんて、恐れ多いですわ。
でも、サイン送る(笑)?
Commented at 2006-09-03 16:08
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by caosoi at 2006-09-03 19:38 x
「夕子ちゃんの近道」はまだ文庫じゃないねん。
新潮社から出てますし。探すのよ金次郎。

今日は友達の家に行ってまして。
引越さはってん。マンションの9階は見晴らしがよくて気持ちよかった。
で。もう読まないからって本をくれました。
文庫で13冊。重いっちゅうねんっ!
「羊毛文化物語」とかいう本まで貰う私。せっかくなんでね(笑)
村上春樹の「レキシントンの幽霊」読んだ?
「トニー滝谷」も入ってるねんな。これ映画観たかったんだー。
イッセーさんと宮沢りえちゃんの。当分本には困りませーん。大収穫。
Commented by fastfoward.koga at 2006-09-03 20:14
鍵コメさんへ
ほんまかいな。
んじゃ、首を長くしてお待ちくだされ。
Commented by fastfoward.koga at 2006-09-03 20:17
caosoiさん、こんばんはー。
わかった、金次郎、大きい本屋に行ってみる!

えぇなー。わたしもほしいな。
「レキシントンの幽霊」は読んだよ。
「トニー滝谷」、わたしも見たいねん!
先月は村上春樹を読んでなかったので、8月から9月の終わりにかけて恋しくなって「辺境・近境」を読んでました。
んが、1回読むともっと村上春樹が読みたくなってまたもや本屋に行ってしまいました。
あぁ、本代で破産する・・・。
Commented by calligraphy_m at 2006-09-05 00:18
積ん読本の森がポコポコ出現してます。
本棚がほしーのーとか言って、踊ってみても解決にはなりませんのぅ。
「トニー滝谷」はいい映画でしたよ。じんわりときました。
宮沢さんの細い身体に素敵な衣装の数々...。
原作、読んでみよう。
今、川上弘美の「神様」読んでます。
ちくちくした胸の痛み...うんうんん、そんな感じです。
なんだか人恋しくなってねー。
ここで書き捨てしてみました。御免。
Commented by fastfoward.koga at 2006-09-05 22:30
calligraphy_mさん、こんばんは。
うちの本は山になり、そろそろ雪崩をおこしそうです。
わたしも大きな本棚を求めて、そろそろうちを出ねばなりません。
「トニー滝谷」は、原作もいいと思いますよ。
ぜひ、お読みください。
偶然にも、「神様」を昨日読み終えました。
熊の抱擁に胸をときめかせました。
いくらでも、思いは書き捨てくださいませ。大切に拾って、小箱にしまいますから。