言霊の幸わう国

ニイガタ・ムラカミ通信 「形あるもの」

 新潟からうちに帰ってきて、毎日のようにはこやさんに作ってもらった「コガキューブ」に触れている。
 いくつもの組み合わせで使えますよと言うはこやさんの言葉どおり、あれとこれを組み合わせたり、これとあれを一緒にしてみたりと、使い方はいろいろ。
 そうやってどう使おうかと考えている自分は、ふと我に返ると積み木で遊ぶこどもみたいだなと思った。

 村上に行って、ものを作る人にたくさん会った。
 箱に、漆器に、お菓子に、お茶に、料理に、お酒。
 そういえば、この世にあるものは人の手によって作られたもので溢れている。

 はこやさんちでは、お仕事場を見せてもらった。
 ひとつひとつ機械の説明をしながら、実際にやって見せてもらう。
 はこやさんの手にかかると、きれっぱしのボール紙があっという間に箱になる。
 掌に乗るくらいの小さな小さな箱。
 そのままもらって帰ろうかと思った。

 ものが出来上がる過程は、どんなものでもおもしろい。
 そしてその過程を見ると、愛着がわく。

 展開されたボール紙の四方を止める方法を教えてもらった。
 次から箱を見たら、どんなとめかたをしてあるのか、きっとわたしはさりげなく確認するだろう。

 帰りにいただいた和菓子の箱。
 中身はお腹に収まった。でも、箱は捨てられない。
 どんなふうにして、どんな人が作ったか見てしまったら、そう簡単には手離せない。

 やっぱりなにかを形あるものを作るというのは、すごいのだ。
 一瞬にして人の心を捉えて離さない。
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by fastfoward.koga | 2006-09-30 22:00 | 旅行けば