言霊の幸わう国

大切な1冊

 昨日、電車の時間の調整のために本屋に寄った。
 文庫本などは買いたくなるからと、雑誌のコーナーをゆっくり眺めた。
 そこで久しぶりに見る雑誌を手にした。
「STUDIO VOICE」だ。

 大学生から20代前半にかけて、少し背伸びをして買っていた雑誌。
 今発売されている号は「今、いちばん大切な本」という特集で、思わずそのタイトルに惹かれた。
 手に取ったその本は、まださっきまで立ち読みしていた誰かのぬくもりが残っていた。

 ペラペラとページをめくる。
 知っている本がないか、知っている人が選んでいないか。
 電車の時間を頭のはしっこで気にしながら、最後まで流し見た。
 あまりピンとくるものはページにはなかったけれど、唯一、伊藤存が中上健次の「枯木灘」を選んでいた。
 そこだけは、しっかり文章も読んだ。

 今までならすぐレジへ持っていったところだけれど、今のわたしにはいらないなと思った。
 そんなヒントをもらっただけで、前に進めるのだ。

 昨日、今日と考えていた。
 わたしの今、1番大切な本はなんだろうと。

 思い浮かんだのは、北村薫の「リセット」や山田詠美の「A2Z」、村上龍の「コインロッカー・ベイビーズ」などなど。
 でも、「今」なら。

 村上春樹の「スプートニクの恋人」。

 みなさんの今、1番大切な本はなんです?
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by fastfoward.koga | 2006-10-12 23:11 | 往復書簡 | Comments(2)
Commented by itr-y at 2006-10-14 23:31
どうもはじめまして。itr-yと申します。
populさんのところから来ました。
本の話だったので思わず書き込んでしまいました。

村上春樹の「スプートニクの恋人」は僕が初めて読んだ村上作品です。
村上さんにしては後ぐされの少ないコンパクトな作品ですよね。
僕もとても好きです。
詠美さんだと「姫君」とかもいいですね。

またお邪魔させて下さい。
Commented by fastfoward.koga at 2006-10-15 12:25
itr-yさん、はじめまして。
ようこそおいでくださいました。

村上春樹は、何度も読み返すとそのたびにじわじわと感じるものがあるので、すきなのです。
山田詠美の「姫君」は、ラストの強烈な印象が残っていますが、1度読んで読み返していないのでこの機会にまた読んでみようと思います。

ご訪問、お待ちしています。