言霊の幸わう国

一人称

 ときどき、ふと思うこと。
 男の人は忙しいな、と。

 話している間に、一人称がころころ変わる。

「わたし・ワタクシ」。
「僕・ぼく・ボク」。
「俺・オレ」。

 相手がそのことに気づいていないと、わたしが気づいたことを気づかれないようにちらっと見る。
 そして、あーこの人は今自分で自分をなんと言ったか気づいてないなと、ひとり心の中でふふっと笑う。
 たぶんそれぞれみんな、なにか基準があって使い分けているのだろう。

 昔、そういえば兄も親の前とわたしの前で「ぼく」と「おれ」を使い分けていた。

 わたしは、「わたし」でしかない。
 だからちょっと男の人がうらやましい。
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by fastfoward.koga | 2006-10-26 20:08 | 一日一言