言霊の幸わう国

旅についてのぐるぐる回る思考

 旅に出ると人は開放的になる、というのは定説なのか。
 今日はそんなことを考えていた。

 と、書き出したら、タイミングよくくるりの「ハイウェイ」が流れ出した。

 旅に出る理由は、あってもなくてもいい。
 ただ今日1日考えて出した結論は、理由はなくてもなにかを求めるきもちがなくてはダメだろうということ。

 人は旅先で、ふっとキツネにつままれるようなことに出くわす。

 今まで選んだことのない洋服を手にしてみたり。
 ずっと話せなかったことを話してみたり。
 連絡できなかった人に絵ハガキを書いてみたり。
 調子に乗ってお酒を飲みすぎたり。

 そんなふいの行動のどれもが、実は表に出るきっかけを待っていただけなんじゃないかと思うのだ。

 わたしは、ひとりはもちろんのこと、誰かと一緒でも旅の途中に一瞬さみしくなることがある。
 それは今見ている景色を誰かに見せたいなとか、これをあの人と一緒に食べたいなとか、となりに誰かがいても今この瞬間にこんなことを感じたのは自分の中だけのことなんだなとか。
 そんなことを、旅のところどころで思い感じている。

 さみしいとわたしが感じているから、さみしいことなのだろう。
 でも決して、孤独というさみしさではない。
 ただそのとき感じたその場所にある、心に響いた景色や食べ物や作品や建物や、もしくはそのすべてが合体して心に波を起こすのだ。
 その波が、普段とは違うところにいる自分をくっきりと際立たせる。
 そのぽつんが、さみしい。そう感じる。
 いつもいつも、気づくと波は消えてなくなっているけれど。

 そんなことを考えている間に、さみしいなら、いつも日常で自分を取りまく世界ごと旅に出たらどうだろうと思いついた。
 仕事も家族もともだちも、すきな人もすきなものも、全部そのまま、わたしの世界をカバンに詰めて旅をする。

 そんなこと、あるわけない。
 たとえ可能であったとしても、それではなにかを求めようとして旅に出ても受け止めるだけの容量がいっぱいになるから意味がない。
 旅はちょっと物足りない、もっともっと、という思いが胸にあってこそのものだと思うから。

 わたしには旅の友がいる。
 1度も一緒に旅をしたことはないけれど、旅の楽しさと旅に出る勇気を教えてくれた人。
 今日1日旅について考えるきっかけを与えてくれたその人に、旅先から絵ハガキを書こうと決めた。
 次は、そのために旅に出る。
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by fastfoward.koga | 2007-01-04 22:54 | 一日一言 | Comments(2)
Commented by mackworld at 2007-01-05 01:53
旅って、自分をゆっくり振り返ったり、別の自分を発見できたりで何かが違って見える貴重な時間帯を歩けるから、いいよね。
Commented by fastfoward.koga at 2007-01-05 19:38
mackさん、こんばんは。
もう旅に出たくてうずうずしてます。
爆発寸前です。
うーーーーー。