言霊の幸わう国

上手に手紙を書こう

 年明け早々、久しぶりにハガキを書いた。
 手紙にしようと思ったのだけれど、白い便箋を見たらプレッシャーを感じて抽斗に戻した。
 いくつもあるポストカードの中から1枚選んで、宛名を丁寧に書いた。

 でも、手がそこで止まってしまった。
 おかしな話だけれど、手が止まったのに足がすくむというのはこういうことなのだと思った。
 きもちが逡巡して、一瞬時間が止まったような感じがした。

 結局、言葉を綴るのに3日かかった。
 そこから毎日カバンに入れて仕事に行った。

 切手を買うまでに、2日。

 切手を貼って、ポストに入れるまで2日。

 合計7日。
 そんなに、時間がかかったのは初めてだった。

 書くか、書かないか。
 今までどちらかしかなかったし、書くきもちがどんなにあっても書けないことはわたしにとっては書かないことと同じだったのだ。

 いつもなら、そういうもじもじした自分を疎んだと思う。
 でも不思議なことに、今回はそういうきもちには少しもならなかった。

 きもちの重さを量るように、少しずつ少しずつできることに手をつけていった。
 ポストまであと数メートルのところまで行って引き返したときも、それでいいのだと自分の行動に自信があった。
 
 そうやって出した手紙。
 届くのは明日だろうか。

 今年は手紙をたくさん書きたいなと、思った。
 今まで以上に、上手に手紙を書きたい。
 きもちが伝われば上手下手なんて関係ない、ではなく、もっともっと貪欲に言葉を綴って、上手になりたいのだ。
 そう、ちょっと褒められたい。
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by fastfoward.koga | 2007-01-11 16:11 | 一日一言