言霊の幸わう国

黙祷

 今年も、5時46分に目を閉じた。
 その時間にテレビの前にいられるように、時間を調整しながら支度をしていた。

 雨の中、傘をさして追悼式に参列する人たち。
 灯しても灯しても、雨がろうそくの灯りを消してしまう。
 同じように、どんなに街が再生されても、人々の心の傷は完全には癒えないのだと実感した。

 癒えることがないのだとしたら、せめて。
 傷を抱えていることを知っているよと心の中で頷こう。
 口を開くと、わたしはどうも自分の思いを軽くしてしまうので。

 何年たっても、わたしは今日と同じきもちでいられるように。
 祈る。
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by fastfoward.koga | 2007-01-17 21:22 | 一日一言