言霊の幸わう国

◆9つの話◆   1.すきなものふたつ

 サリンジャーとともに、家を出た。

 いつも旅をするときは、持っていく本をどうしようかと考える。
 考えて考えただけの本を持っていくこともあるし、考える必要のない本を持っていくこともある。

 今回は後者。
 読みかけだったのだ。
 
 でも正しくは前者。
 旅をするまでに読み終わらないとわかっていたから。

 サリンジャーは、読んでいてカンに触ることもあるし、そこに記されている言葉そのままにきもちがしっくりくることもある。
 数日間の旅の中でも、何度もそれをくり返した。

「ナイン・ストーリーズ」。
 そのタイトルにあやかって、9つのタイトルとともにわたしの中に取り込んだものを言葉に変えて記そうと思う。
 余すところなく書けるように。
 書けるように。 
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by fastfoward.koga | 2007-03-14 21:24 | 旅行けば | Comments(2)
Commented by mack at 2007-03-17 00:38 x
■サリンジャーって・・・
「日常のちょっとした動作や会話を通じて登場人物の心の動きを表現するのが上手な作家で、逆に言うと人は全くといっていいほど動かない」と語ってる読者もいるけれど、どうなの?
Commented by fastfoward.koga at 2007-03-18 21:14
mackさん、こんばんは。
わたしは前者だと思います。
読み直せば読み直すほど、おもしろいです。
読み込めば、登場人物はリアルに動き出してきます。