言霊の幸わう国

 テレビを消したら、時間が戻った。

 昨晩はスピッツをエンドレスで流して、ニンテンドーDSをしたり、本を読んだり、ストレッチしたり。
 いろんなことに時間を使った。
 でも、合間合間にいくら時計を見ても、もうこんな時間かとあせることはなかった。

 時間はこんなふうに過ぎるものだったと、ベース音を心地よく感じながら思い出していた。

 ここのところしばらく、休みがあってもいつも寝てばかりいた。
 不思議なことに眠っても眠っても睡魔を遠のけることができず、とりつかれたように眠った。
 起きている時間は、食事をするかテレビの前でぼんやりしていた。
 外に出るのも邪魔くさくて、いく日もの休みを鬱々と淡々と過ごした。

 生きてゆく中には波は確実に起こることだからそういう時期もあるだろうと、ただしたいように自分を許していた。
 というよりは、実のところ波に逆らうエネルギーさえなかったのかもしれない。

 今朝はゆっくり起きて、テレビはつけずにプレイヤーにくるりのCDを載せた。
 ギリギリまで聴いていた歌を、ベスパに乗りながら口ずさんだ。
 肌寒かったけれど、首にまいたストールの暖かさが逆にありがたく感じた。

 今もくるりのベストを聴いている。
 ちょうど一巡したところだ。
 56分41秒。
 その時間を、こぼれ落とすことなく手の中に収めた。
 と、いう気がしている。
 波は落ち着いたようだ。
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by fastfoward.koga | 2007-04-23 23:33 | 一日一言