言霊の幸わう国

待ちぼうけ

 今日は、人を待った。

 なにもせずイスに座り、頬杖をついて待っていた。
 本も読まず、携帯もいじらず、小さなパックのジュースだけを傍らに置き、人ごみの中に待ち人が現れるのを待った。

 ぼんやりしながら、そう言えばなにもせず純粋に人を待つのは久しぶりだと気づいた。

 どれくらいでじれったくなるのだろうと初めは考えた。
 意外と30分は早かった。
 たぶん、1時間くらいでしびれを切らしたような気がする。

 今を取るか。
 この先を取るか。

 待つ、というキーワードから、そんなことを考えていた。

 追いかけても逃げても西から雨雲がやって来るように、雨に降られるときは降られる。
 だったら、このままでいいか。

 40分ほどで待ち人はやって来た。
 待ち人の顔を見たら、もう少し待ってもよかったなと残念に思うきもちが湧いていた。
 まあ、結果論だけど。
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by fastfoward.koga | 2007-06-09 20:50 | 一日一言 | Comments(0)