言霊の幸わう国

ほらね

 携帯を忘れて、会社に行った。
 駅で定期を出そうとカバンを探ったときに気づいたけれど、約束があるわけでもなく。
 まあいいかと、フットワーク軽くそのまま電車に乗った。

 1日携帯なしで過ごして感じたのは、不思議な開放感だった。
 今日は重要な連絡が入らないだろうと高をくくっているからこそ、だろうけど。

 それでも、携帯がないと妙に仕事に集中できた。
 あの気楽さは、例えるなら。
 堅苦しいスーツから部屋着に着替えたような感じだった。
 
 先日の「セクシーボイスアンドロボ」でも、「携帯なしでどのくらい我慢できるかなあと思って」と、木の下に携帯を隠すシーンがあった。
 ロボがお蕎麦屋さんで出会った女性と、ひょんなことからそんなことをしてしまうのだ。
 ふたりの携帯は大きな公園の大きな木の根元に置かれ、おしまいに枯葉をかけられていた。

 帰ってから、携帯を見るとメールが1通だけ届いていた。
 内容を確認したけれど、急ぎの用件ではなかった。

 ほらね、と誰に言うでもなく心の中で言ってみた。
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by fastfoward.koga | 2007-06-11 23:42 | 一日一言 | Comments(0)