言霊の幸わう国

遠い記憶

 15時過ぎ。
 ちくちくの手を休めて、紅茶を淹れることにした。

 お湯をわかして、やかんから蒸気がうるさいくらいに騒ぎ出す。
 でもそこですぐに火を止めず、もうひとこらえする。
 わたしは、よく音にビビッてまだ沸騰していないのに火を止めてしまうことが多いのだ。

 そうやってひとこらえしているときに、ふと思い出した。
 以前、つきあっていた人がお湯の温度をちゃんと測ってコーヒーを淹れてくれたことを。

 また淹れてね、というお願いは叶うことはなかった。
 でも、今日思い出して、幸せやなと思った。
 流し台に凭れながら、こういう思い出がたくさんあることは幸せなんやなぁと思った。

 ちょっと人ごとのように。
[PR]
by fastfoward.koga | 2007-06-24 18:14 | 一日一言