言霊の幸わう国

6月の巻

1  伊坂幸太郎  オーデュボンの祈り                
2  柴崎友香   また会う日まで                   
3  佐藤多佳子  しゃべれども しゃべれども      
4  伊藤たかみ  アンダー・マイ・サム         
5  長島有     タンノイのエンジバラ        
6  鈴井貴之   銀のエンゼル 出会えない5枚目を探して 
7  長島有     夕子ちゃんの近道               
8  田辺聖子   ジョゼと虎と魚たち ※            
9  美輪明宏   ああ正負の法則                
10  鷺沢萠     駆ける少年 ※


 先月はふと思い立ち、田辺聖子の「ジョゼと虎と魚たち」を読み返しました。
 初めて読んだのは映画を見てからでしたが、映画の脚本がいかにうまくできていたかを実感しました。
 渡辺あや、恐るべしです。
 夏に公開されるくらもちふさこ原作の「天然コケッコー」の脚本も、彼女が手がけています。
 主題歌がくるりで、音楽はレイ・ハラカミ。
 こちらも合わせて楽しみです。

 さて、本題に戻りましょう。
 わたしは「ジョゼと虎と魚たち」を読むたびに思います。
 なんて完璧な短編集なのだろうと。

 田辺聖子の綴るいくつもの物語もさることながら、その並び、タイトル、そして山田詠美の解説。
 すべてにおいてこんなに完成された短編集をわたしは知らない、と読み終えるといつも思うのです。
 本を閉じて膝の上に置いたまま、今回もしばらくじわんとくるそんな思いに浸りました。

 10数年、本を毎日のように手にする生活をしていますが、そんなふうに思える短編集はそうはありません。
 貴重です。
 ひじょーに貴重です。

 そういうものにもっと出会いたい、ような、もういいような。
 きもちは複雑です。

 旅のお供に本を携えて、また今月も。
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by fastfoward.koga | 2007-07-09 17:17 | 本の虫 | Comments(2)
Commented by calligraphy_m at 2007-07-11 00:38
「ジョゼと虎と魚たち」いいよね。
映画の脚本が、ほんとにうまく膨らませてあって、映画も短編も感心!
わたしももう一度読んでみようっと。
映画もまた見てみようっと。
Commented by fastfoward.koga at 2007-07-11 18:13
calligraphy_mさん、こんにちは。
映画は、小説にないエンディングなんですよね。
あのエンディングで、渡辺あやはすごい! と思いました。
ぜひぜひ読み返し&見直し、してみてください~。