言霊の幸わう国

駄々っこ

 電車に乗っていて、すきな人からの電話に出られなかった。
 しかも2回も。
 窓の向こうには、まだ青いと言っても申し分ない空。
 なのに出られないって。

 電車のシートに凭れて、ガックリ肩を落とした。

 もう少し早く会社を出ていれば、と頭の中でシュミレーションしかけて、やめた。
 考えるだけ、へこむ。
 これでもまだ早いほうなのだ。

 周りの目を気にせず、出てしまえばよかったのか、とも思ったけれど、できなかった。
 わたしはそういう人間なのだ。

 とぼとぼと肩を落として、電車を乗り換えた。
 
 窓の外には、ちょうどいい空の色。
 わたしのすきな夏の夕暮れの色だ。
 姿は見えなくなった太陽の光が、トラックに反射して少しまぶしかった。
 少し影を落とした田んぼの緑が、よけいに濃さを増して見えた。

 ここで、時間が止まればいいのにと思った。
 もう電話が鳴った時間に戻らないのなら、ちょっと今止まってくれたらいいのに。

 と、駄々をこねたてみたり。
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by fastfoward.koga | 2007-08-09 21:43 | 一日一言 | Comments(4)
Commented by mackworld at 2007-08-09 23:07
■メールは駄目なのかぁ?
Commented by fastfoward.koga at 2007-08-10 09:52
mackさん、おはよーございます。
ちっ、昨日は話がしたかったのさ。
Commented by mackworld at 2007-08-10 22:08
■さよかー。
Commented by fastfoward.koga at 2007-08-10 22:42
mackさん、こんばんは。
さよよー。