言霊の幸わう国

長かった半袖の季節

 いったいいつになったらこの暑さは過ぎ去るのか。
 9月はあと1週間で終わるというのに。
 と、思っていたら。

 今日は、京都・梅小路公園で開催された京都音楽博覧会に行ってきた。
 くるりが京都でフェスを、と仕切りに仕切った音楽祭。
 暑さと日焼け対策を、とだけを思って出かけたのに、2度も雨に降られた。

 レジャーシートを広げ、無理矢理雨を凌いでトリのくるりの登場を待った。
 ジーンズも、ワンピースの裾も、靴も、髪も、腕もびしょ濡れになった。
 coccoも、小田和正も、もちろんすごかった。
 でも、とにかくくるり、と耐えて待った。

 体の重さと反比例して、音楽は跳ねに跳ねた。
 メロディにつられるように雨は小雨になり、そして時には大粒の雨をリズミカルに地上に降らせた。
 おかしかったのは、隣にある梅小路蒸気機関車館から聞こえる機関車の汽笛。
 ちゃんと響いている音楽にタイミング合わせて、鳴っていた。

 そんな京都らしいほのぼの感も醸し出しつつ、時間は進む。
 やっと2度目の雨がやみ、トリのくるりがステージに登場するころには、西の空には雲の隙間からオレンジの光が見え、東の空には京都タワーのライトが点灯していた。
 暗さは増してゆき、ステージの照明が急に映え出した。

 途中、何度か目頭が熱くなった。
 じわんと湧いて出てくるものがあった。
 雨と同じように、音がつつつと染み入るような。
 そして、時折ステージから目線を左に動かすと、そびえ立つ京都タワーの静かさにまた胸がじわんとした。

 ステージからくるりの姿が消えたのを見届け、ほーっと一息ついた。
 ぼちぼちと京都駅へと歩きながら、右手で左の二の腕に触れると肌がひんやりしていた。

 やっと半袖の季節が、終わる。


追伸 : お付き合いいただいたnaminichidoriさん&おともだちのIさん、そしてcmykayo2さん、ありがとうござ
     いました!
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by fastfoward.koga | 2007-09-23 22:36 | 一日一言