言霊の幸わう国

備えあれば憂いなし

 風邪引きさんの代役で、残業をした。
 次々と出口に向かう人たちが、雨だ雨だとわたわたしながら傘を手に帰っていった。
 なんとなく自分が帰るころには止むだろうと思いながら、わたしは仕事を続けた。

 でも、雨は止まなかった。

 傘はあるー? と聞いてくれた声に大丈夫です、と返事をして職場をあとにした。
 エレベータで地上に降りると、細かい雨が降っていた。

 1度暗い空を見上げ、ストライプのほっそりした傘を広げた。
 置き傘ひとつ。
 それだけで、久しぶりにほわんとした気分になれた。
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by fastfoward.koga | 2007-10-30 22:55 | 一日一言