言霊の幸わう国

最後のゴミ袋

 今年ももう少しだというのに、落ち着いてなかなか大そうじができない。
 でも今晩は、と心に決めて帰ってきた。

 A4版の倍くらいの大きさの袋をふたつ用意して、部屋中の抽斗と箱を開けて燃やすゴミと燃やさないゴミに分別していった。

 ときどき手が躊躇する。
 いや、でもこれはもう。
 と、手から離れてゆくものたち。

 そうじの間、部屋には少し大きめの音でチャットモンチーの「生命力」をかけていた。
 音楽に乗ってきもちも上がったり下がったり。

 わたしはすきな人と別れると、連絡先からプレゼント、思いが残っている些細なものまで全部捨てる。
 そうすることで、脱皮するようにできるだけ早く過去から遠ざかりたい。
 でも見落とすこともたまにあって、今日もプレゼントについていたリボンを棚の奥のほうに見つけ、しゅるしゅるとほどいてゴミ袋に入れた。

 きもちの整理ばかりに気をとられていないで、本気で大そうじをしなくては。
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by fastfoward.koga | 2007-12-21 22:30 | 一日一言